こんにちは、日本アウトドアトレーニング協会の都築です。
先日、マスタートレーナーの森泉さんが主催する「秋の四阿山・根子岳縦走」イベントに、ご一緒して参りました。日本アウトドアトレーニング協会は本イベントの後援という立ち位置で、企画から開催までサポートに努めさせていただきました。
秋の素晴らしい景色を楽しみに当日を迎えましたが、残念ながらこの日は全国的に雨天。開催が危ぶまれましたが、雲の切れ間が出るだろうということで「キャンセル無償の希望者のみ催行」という形での実施に至りました。
雨雲のレーダーと睨めっこをして、結局スタートも30分ほど遅らせたことが功を奏し、登山開始直後にはこの青空!
この表記で「四阿山(あずまやさん)」。深田久弥さんの有名な著書「日本百名山」の一座に数えられる名峰です。この日の企画「縦走(じゅうそう)」とは、1つの山頂ではなく、いくつかの峰を繋いで歩くこと。天候事情もあり、予定人数から半分以下のミニマムなグループとなりましたが、天気の好転を期待しスタートいたしました。
まず、四阿山(2,354m)に登頂した後、根子岳(2,207m)へ。最大で小根子岳(2,127m)まで挑戦しようというものでした!スタート後暫くすると、雲に包まれ雨に打たれる時間もありましたが、途中ホシガラスが目を楽しませてくれたり、四阿山登頂のころには雨もやみ、眼下に美しい雲海を望めるコンディションに。
四阿山から根子岳の縦走は、再び深い霧に包まれ、スリッピーな足場のハードな区間となりましたが、何とか小根子岳も目指せる時間に根子岳へ登頂!
そして、「今日はもう晴れないかな?」と諦めかけた最後の小根子岳山頂で、雲が開けこの日の登山を労ってくれました。
勿論、山は登ったら下らなければなりません。アクシデントの起こりやすい下山時に、この日も膝痛を起こしてしまう参加者の方がおりましたが、帯同していたトレーナーのテーピング術で事なきを得ました。
登山時の膝痛の予防は、正しい歩行知識の獲得と、重心位置のコントロール技術が必要なため、一朝一夕では身につきませんが、日々のトレーニングで予防していきたいですね。
そしてこの日のハイライトは下山間近。「頑張ったご褒美」と言っても過言ではないような、素晴らしい秋の景色が迎えてくれました。結果的に、スタートから全体行程を遅らせたことも相まった、この時間帯ならではの絶景です。
文字通り、長い一日となりましたが、森泉トレーナー・ご参加の皆様、大変お疲れさまでした!
この日、とても面白く観察していたのは雨雲のレーダー。西から止め処なく流れ込んでくる雨雲が中央アルプスにかき分けられ、四阿山・根子岳の山域だけぽっかりと雨が降っていない時間が多かったです。
やや北に位置する長野市内や、四阿山の反対側に位置する群馬県の嬬恋村などは、かなりの雨量の降水に見舞われていたようなので、とても運が良かった…。いえ、皆さまの日頃の行いが良かったようです(日頃から徳を積んでおくに越したことはありませんね!)。
最近は標高の高い山では冠雪も始まっていることから、遭難のニュースも多く目にします。いつ雪にあっても不思議ではない季節ですので、事前準備はもちろん、現地判断の適格さなどが求められると改めて考えさせられました!
絶景に出会える半面難しさもあるこの季節。準備万端に安全登山をお楽しみください。