こんにちは!
OMT(アウトドアマウンテントレーナー)の澤田佳奈です。
私は普段、フィットネスインストラクターとして公共施設でのグループレッスンのほか、通信制サポート校非常勤講師として高校一年生の担任をしています。今回は、OMTとして「山」の活動報告…ではなく(笑)、ジャーニーラン(走り旅)の魅力について紹介いたします!
澤田佳奈プロフィール
名前:澤田佳奈(さわだかな)
出身:北海道小樽市
在住:福岡県飯塚市(最終勤務地がここだったからという理由)
前職:陸上自衛官
現職:フィットネスインストラクター、通信制サポート校非常勤講師
所属:日本アウトドアトレーニング協会、ZUNBA®FITNESS
趣味:里山低山縦走、ジャーニーラン
走歴:30年、2017年に「日本縦断走り旅」で諸先輩方10名と沖縄本島喜屋武岬から日本最東端・納沙布岬(北海道根室市)迄、59日間3,050kmを走破
ジャーニーランの魅力
ジャーニーラン、って聞いたことありますか?
現在、オンラインも含めて開催されているマラソン大会の多くは、走った距離やそれに応じたタイムを競う競技的なものがほとんどです。ジャーニーランはこの対極にある、と言っていいかもしれません(もちろん、ジャーニーランの中にも、参加者同士でタイムや走行距離を競うものもあります)。
どちらかというと、周りの景色を楽しみ、周囲の人々との会話を楽しみ、地元の食材を堪能する…そんな走り方がジャーニーランの魅力です!
「九州一周一筆書き」のきっかけ
2021年も、昨年に続きコロナ禍で開催されるマラソン大会やイベントがまだまだ少なく、多くの市民ランナーにとって目標を見失った状態が続いているかと思います。私自身もそうでした。まだまだコロナウイルスも収束してはいませんが、できるだけ人の少ない平日(たまたま月曜日が休みなので)に、一人で旧街道を中心に旅するよう走ってみよう!それが「九州一周一筆書き」を始めたきっかけでした。
9月11日、北九州市門司区の大里(だいり)をスタート。大里は、長崎街道の起点でもあります。ここから日本海沿いに福岡市~糸島市~唐津市へ。平戸市からは大村湾を右手に見て南下、長崎市から有明海を見て佐賀市内へ。佐賀市内からは柳川市を経て熊本市内へ…休日を利用しての旅も11月末現在(本記事の執筆時)、19日目/総走行距離596km、熊本城まで進んでいます。
多良海道&竹崎街道を行く
走行距離569kmの旅すべてをお伝えするには紙面が足りませんので、今回はその中でも印象的な多良海道と竹崎街道の旅についてお伝えしたいと思います。多良海道と竹崎街道は、共に長崎街道の一部です。現在私たちが認識している長崎街道(佐賀県武雄市から長崎県大村市に抜けるルート)は17世紀に出来たもので、それ以前は多良海道を通って佐賀~長崎間を往復していたそうです。多良「海道」、という割には山道が多くて大変だったので女性でも通れるように海岸沿いの竹崎街道が整備されました。
長崎街道は別名「シュガーロード」。鎖国下の江戸時代において、砂糖などの舶来品のほか象も通った道ですが、五街道が国道だとすると長崎街道は脇海道、県道にすぎません。その前身となる多良海道と竹崎街道は記されている文献も少なく、現地の案内板を頼りに進みます。
多良海道の起点は長崎県諫早市。ここからしばらくは海沿いを行きますが、途中で険しい山の道に入っていきます。明確な地図が無いことと、海沿いの景色が素晴らしかったので、今回は街道を無視して海沿いの道を行きます(その後、途中で立ち寄った太良町の資料館でルート別の地図を入手することが出来ました)。この日の天気は素晴らしく、有明海の向こうに雲仙のある島原半島が見えました。
そんな素晴らしい景色とフルーツの形をした可愛いバス停に癒され、道の駅太良では地元特産品の竹崎ガニに舌鼓。
道の駅からしばらく、国道は有明海沿いを進みますが、途中で左に折れてからは左右に分かれます。バイパスと昔からの国道です。右手の国道を進むと、まもなく肥前浜宿に。ようやく、旧街道に合流です。肥前浜宿は現在もその面影を随所に残し、数々の酒蔵が軒を連ねています。今回はその先の肥前鹿島駅をゴールにして電車で帰りました。
自由気ままなランニングを
以上、ジャーニーランの魅力とその一部について紹介させていただきました。
誰とも競わず、自然と戯れ、その時々、その土地土地のものを堪能する…そして少しばかり、歴史のお勉強。そんな自由気ままなランニングの楽しみ方があっても良いと思います!
皆さんも、ステキなランニングライフを自分なりに楽しんでみてください。