観光LSDのすゝめ〔箱根湯本/小田原 15km編〕

マラソン大会に向けた効果的な練習方法である「距離走」

「距離走」を楽しむ為に、神奈川の観光地を巡ろう

• コース途中にいくつかのランドマークを設ける
• 6kmに一回程度、休憩時間を設ける
• ゆっくり走ることを意識し、距離は15km～40km程度である

コースの設定時には休憩のとれるコンビニエンスストアの有無や、離脱ができる駅の有無なども鑑みると良いでしょう。今回は箱根登山鉄道の箱根湯本駅からJR小田原駅に至る約15kmの道のりを紹介いたします。15kmはLSDと呼ぶには短めの距離ですが、今回はコースの途中で石垣山一夜城を経る「山登り」となるため、比較的強度は高いといえるでしょう（記事の下部に参考マップがございます）。ご自身のトレーニングの参考に是非ご覧ください。

箱根湯本駅～玉簾（たますだれ）の滝～地球博物館前

箱根湯本駅東口の駅前ロータリーから国道一号線を西進し湯本橋を目指します。湯本橋を渡ったら湯場滝通りで弥栄橋を渡り右折、須雲川沿いの気持ちいい歩道を登っていきましょう。スタートから1kmほどで、見た目に涼しい玉簾の滝へ至ります（天成園敷地内）。

玉簾の滝を出発したら、須雲川沿いを折り返します。もと来た道で弥栄橋の交差点まで戻りましょう。今度は来た方向と反対方向（向かって右折）に弥坂を登り、東海道へ出てください。東海道を左折し暫く走ると、早川を渡って国道一号線へ合流します。

国道一号線を小田原方面に右折し、地球博物館前交差点までは大通り沿いを道なりです。この後、コンビニエンスストアなどの補給ポイントが乏しい「山中」へと進んでいきますので、地球博物館前交差点を少し通り過ぎたところまで足を進め、国道沿いで補給を行っておきましょう。

地球博物館前～石垣山一夜城～早川港

コンビニエンスストアなどでの補給を終えたら、地球博物館前交差点まで戻り、南側へ進路をとってください。道なりに早川を渡り、「山登り」のスタートです。途中「ターンパイク箱根」を越えるともうすぐ山頂で、石垣山一夜城歴史公園がみえてきます。体力に余裕がある方は、是非公園内も歩いて（10分ほど）登り、山頂の石垣山から絶景を眺めてください。

石垣山一夜城歴史公園からも道なりに進み、今度は「山下り」です。小田原の街並みを眼下に望みながら、早川港まで一気に下ります。早川港付近には補給ができるポイントが増えてきますので、再度小休止をすると良いでしょう。

早川港～小田原城址公園～小田原駅

早川港からは早川橋を渡り、小田原駅方面に進路を向けます。早川橋を渡ってすぐの路地を右折すると、住宅地内で西湘バイパス沿いの小道へ入りますが、この道を暫く進むと御幸の浜海水浴場へ至ります。ゴール目前で海を眺めるのも良いかもしれません。

御幸ノ浜通りを北進すると小田原城址公園へ至りますので、左折し藤棚交差点付近から入園しましょう。本丸広場を経て、出口は東側の学橋を目指します。お堀端通りへ出たら左折し、北進するとゴールの小田原駅です。

神奈川の観光地を巡る、楽しく効果的なLSDを！

さて、今回ご紹介したコースはいかがでしたでしょうか。「箱根といえば山登り」のイメージも強いエリアのため、駅伝気分でアップダウンのあるトレーニングコースを楽しんでください（途中通る国道一号線はまさに箱根駅伝のコースです）。

「長い登り坂」と「長い下り坂」が共にコース内に含まれていますので、「走り方」を練習するのに打って付けですが、短いコースだからと高を括らずに、補給の計画を怠らずにコースを活用してください。