はじめまして、ランニングトレーナーの相原です!
私は、現在國學院大學アルティメット部でトレーナーをしております。
私自身大学時代からアルティメットに携わっており、卒業後も大学選手権優勝を目指して活動中です!
アルティメットとは
では、まずアルティメットがどんなスポーツかを簡単に説明したいと思います。
アルティメットは7人制のチームスポーツで、100m×37mのフィールドでフライングディスクを落とさずにパスをして運び、コート両端のエンドゾーン内でディスクをキャッチすれば得点となるスポーツです。よく「バスケットボール×アメリカンフットボール」のようなスポーツと説明されます。
他の球技にはないディスクの飛行特性を操る技術や走力・持久力を必要とすることから「究極(Ultimate)」の名前がつけられました。心肺機能などフィットネス強度が非常に高いスポーツです。1968年にアメリカで生まれたとされているのでまだ50年ほどのスポーツで、発祥国のアメリカではプロリーグがあります。
ジャンプ力・走力など身体能力を存分に生かした派手なプレーを見ることができ、日本もスピード・連携プレーなどをいかし世界と渡り合っています。世界一の経験もあり、日本が団体競技で世界トップに通用する数少ないスポーツかもしれません。さらにアルティメットの特徴として審判がいません。選手同士でセルフジャッジを行い、ゲームを進めて行くという他のスポーツに無い魅力があります。身体接触が禁止されているので男女が同じチームでプレーすることができる競技です。
発展途上のスポーツでトレーナーとしてやるべきことは多い
ただアルティメットはまだ認知度も低く、発展途上のスポーツです。中学・高校の体育の授業で最近導入され始めたようですが、競技スポーツとしては大学から競技を始める人がほどんどです。練習環境含め、まだ色々な面で整っておらず、監督・スタッフ・トレーナーがいるチームもほとんど無い状況です。まだまだこれから発展していくためには、やることがたくさんあるスポーツだといえるでしょう。
見ている側としては、もの凄く迫力があり、もの凄いかっこいいスポーツだと思います。ダイビングキャッチやダイビングカット(ディフェンス)など空中の攻防は大変魅力的です。YouTubeなどに上がっていますので見てみて下さい!しかし、やっている側のキツさはたまったもんじゃありません。"究極"と名がついているだけあって、広いフィールドを走り回る走力・持久力、相手の選手を振り切る瞬発力など、運動量はサッカーのおよそ2倍。競技中の平均心拍数は、最大心拍数の88%にも達すると言われ、まさに名前の通り究極のスポーツです。
だからこそトレーナーとしてサポート出来ることはたくさんあります。ウォーミングアップでのダイナミックストレッチからクールダウン、日々のランニングトレーニングやケアの部分など多岐に渡ります。競技特性上、大学のカテゴリーだと約60分のゲームを1日3試合、それを2〜3日間。社会人を含めたカテゴリーだと約100分のゲームを同じ試合数こなすなど、他のスポーツには無いスケジールで大会が行われています。そのためトレーニングのメニューを立てるのに難しいことも多々ありますが、やりがいを感じて日々過ごせています。
2021年度は女子部門で全国6位
今年度はコロナの影響もあった中、何とか男女ともに最後の大会までやり遂げることができました。特に女子の部では全国6位の好成績でした。なかなかフィットネスレベルの高い体育大学などの壁は厚いですが、来年度以降は男女共々優勝を目指せればと思っております。
アルティメット界全体としても2028年のロサンゼルスオリンピックでの追加採用されるよう動いているようです。今後どんどん注目されて行くスポーツだと思いますので、せび今からチェックしてみてください!